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革という素材とは?──本革の特徴・種類・魅力をわかりやすく解説


革という素材とは?──本革の特徴・種類・魅力をわかりやすく解説

私たちの身のまわりには、バッグや財布、靴、ジャケットなど、数多くの「革製品」があります。
しかし、そもそも「革」という素材がどのように作られ、どんな特徴を持っているのかを知っている人は多くありません。

革は、自然素材でありながら高い耐久性と美しさを持つ特別な素材です。
この記事では、革の成り立ちから種類・特徴・魅力までをわかりやすくご紹介します。
これを読めば、「なぜ革が長く愛され続けているのか」がきっと分かるはずです。

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革とは?──自然から生まれたサステナブルな素材

革とは、動物の「皮」をなめし加工して得られる天然素材のことです。

なめしとは、皮が腐敗しないように植物や鉱物、オイルなどを使って繊維を安定させ、長く使えるようにする工程のこと。

この技術により、柔らかく、しなやかで、耐久性のある「革」へと生まれ変わります。

もともと革は、食肉の副産物として生まれる「皮」を再利用したもの。

そのため、自然の恵みを余すことなく活かすエシカルでサステナブルな素材として、近年改めて注目を集めています。

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革の主な種類と特徴

  1. タンニンなめし革
    植物から抽出したタンニンを使ってなめす方法。
    時間をかけて仕上げるため、コシがあり、使うほどに色や艶が深まる「経年変化」を楽しめます。
  2. クロムなめし革
    クロム化合物を使った近代的な方法。
    軽く柔らかく、水や摩擦に強いため、日常使いのバッグや靴に多く使われています。
  3. コンビなめし革
    タンニンとクロムの両方の特性を持つハイブリッドな素材。
    しなやかさと耐久性を兼ね備えた、バランスの良い革です。

● 仕上げによる種類

  • スムースレザー:表面を滑らかに仕上げた最もオーソドックスな革。上品な艶が特徴。
  • ヌメ革:タンニンなめしによるナチュラルな風合い。使うほどに色艶が深まり、革の成長を楽しめます。
  • シュリンクレザー:シワ模様を出した革で、傷が目立ちにくく、柔らかい質感が特徴。
  • スエード・ヌバック:革の裏面や表面を起毛させた、手触りの良いタイプ。温かみのある印象を与えます。

このように、「革」という一言の中にも、加工や仕上げの違いによってまったく異なる表情と特徴が生まれます。

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革素材の魅力──時間とともに育つ美しさ

革が長く愛され続ける理由は、その**経年変化(エイジング)**にあります。

使い込むほどに手の油分や光、摩擦などの影響で色や艶が変化し、自分だけの味わいが生まれます。

これは人工素材にはない、革ならではの魅力です。

さらに、革は非常に耐久性の高い素材

適切にお手入れをすれば、10年、20年と使い続けることもできます。

また、修理や再仕上げが可能な点も、サステナブルな時代に合った素材といえるでしょう。

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革を長く楽しむためのポイント

革製品を長く使うためには、正しいお手入れが欠かせません。

  • 乾燥を防ぐために保湿する:革専用クリームやオイルを定期的に塗ることで、柔らかさを保ちます。
  • 水濡れに注意する:濡れた場合は自然乾燥で乾かし、直射日光やドライヤーは避けるのが基本です。
  • 使わない時は風通しの良い場所で保管:湿気を避けることでカビや変色を防ぎます。

特に、当社A-LOOKの「オリーブレザー」は、香川県小豆島産のオリーブオイルでなめした革です。

オリーブオイル由来の成分が革内部にしっかり浸透しているため、通常の本革よりも保湿性が高く、乾燥やひび割れに強いのが特徴です。

そのため、日常的なお手入れも簡単で、使い込むほどに自然な艶や風合いが増していきます。

革は、素材そのものの特徴とお手入れ次第で、長く美しい状態を保つことができます。

こうした基本を押さえることで、革製品は時間とともに「自分だけの味わい」を増していく、特別な存在になるのです。

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